親の介護のことです
本当に難しいことです。
あなたが愛した人、あなたが生涯添い遂げようと決意した人であっても
一生涯の中でさまざまな困難があり
意見や主張の食い違いすれ違いが生まれます。
それがあなたの意図せぬところで歪曲されていたり
よく知りもしない配偶者のご両親があなたを断定していたり
根も歯もない事実であなたを操作しようとしていたり…
最も大切なのはあなたとあなたの配偶者
交際している時は全ての問題は二人の問題ですが
結婚となると、それは家族間の繋がりになります。
どうしてもそうなります。
ご両親が「あなた達二人の問題だから…」と言ってくれていても
必ず関わりを持ち続けないといけないのが相手方のご両親です。
両親はすでに共に亡くなっており
兄弟も親戚もいない方々同士の結婚であれば
この問題は生まれてこないでしょう。
しかしそれは希少でほとんどの場合
互いの両親との付き合いは大切になります。
これまで違った家庭で育ってきた者同士が別の家庭を作るわけですが
私たちは縁があってお互いを受け入れる覚悟を持って結婚するのですが
両親としては全く別です。
親によっては全く違った家庭のマナーを自分の子供の家庭に持ち込まれているのを見ると
見るに耐えれないことのように思えることもあるでしょうし
自分の子供が相手のために尽くしている姿だけが目につき不憫に思うこともあるでしょうから
ある程度心配をかけさせてしまうのは間違いありません。
なんでもかんでも全てにルールを作って
そのルールに則った家族の付き合い方をするとは言っても
人は感情で生きているものなので
自分の両親に会いたくなったり
自分の両親を不憫に思ったりすることもあるでしょう。
特に親は基本的に我々より先にこの世を去る存在ですから
残された時間のことも気になってくるのです。
こういった理由でここにルールを設けることはお勧めできません。
だからこそ、お相手の両親に対する気持ちや
これまでどうやって親と接してきていたのかを
お互いでよく話すことが必要だと思います。
人の環境は必ず変わっていきますから
ルールを作っておいてもそれから外れないといけないことが必ず出てきて
その時に、ルールを持ち出されると必ず大きな溝が生まれるからです。
必ずくる介護
その環境の変化の最たる例は
やはり"介護”です。
介護はほとんどの方が必要となります。
頑固な親や、穏やかな親
これらは全てその方の人格であったり個性であったりするわけで
我々子供や義理の子供の立場でそれを変えることなど到底無理な話です。
また非常にこれも過酷です。
特にお相手の方のご両親の介護というのは
自分が思っているよりも最もっと負担が大きい。
私は妻の両親の介護をする立場ではないのでこの気持ちにはなれませんが
逆に妻に私の母親の介護をお願いしている立場としては
非常に心苦しいものがあり感謝に絶えません。
できることなら避けたいのですが
これは必ずやってきてしまいます。
介護や葬儀などはルールを決める
平時の親との関わりはルールを決めずに
互いの意思を確認しそれを尊重して進めていくと話しましたが
介護や葬儀などの話
特にお金と時間に関する話はルールをしっかりと決めておいた方が良いです。
もちろんその時によって当事者夫婦の経済状況も違えば
その時によって当事者夫婦の兄弟家庭の経済状況も違います。
仕事が忙しい時だったり
子供が幼かったりすると介護にかける時間を捻出するのは非常に困難です。
ですが、おおむねの状況、環境を考えて
互いにしっかりと話し合い。
できれば結婚する前にある程度のガイドラインを
ご兄弟、相手方のご兄弟も交えて整えておくと良いと思います。
「結婚する前からそんなこと言う人なんてダメだ!」と思われるかもしれませんが
現実問題としていつ起こるかわからない
自然災害と同じように備えておくことは
悪いことではない。むしろとても賢明なことだと思います。
それだけ備えていても
いくら話し合っていても介護は過酷なことです。
これも同じように皆環境はその時によって変わります。
ですから、ルールをしっかりと話し合って取りまとめたときに
必ず、その時の状況によって助けれる人たちで助け合うことも確認しておきましょう。
こう言った家族同士のつながりというのは難しいものでありますが
同時に人と人を結びつける素晴らしい縁にもなり得る話なので
そのことを意識しながら
お互いの家庭がお互いの家庭に感謝し合えるように助け合っていってください。
そして、そうなれるようにお互いの家庭環境を尊重できる状況になった時に
恐れずにしっかりと話し合っておきましょう。